糸リフト後に気をつけるべきことと効果を長持ちさせる方法
記事監修医師プロフィール
アリエル美容クリニック郡山院 院長
安齋誠基
- 岐阜大学医学部医学科 卒業
- 上都賀総合病院
- 大手美容クリニック 院長
メスを入れず、糸を挿入することでたるみやしわの改善が叶うと人気の糸リフト。
とはいえ、ダウンタイムの症状や施術後気をつけることがないのか、心配な方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、糸リフトの施術後に気をつけるべきポイントやダウンタイムに現れる症状について紹介します。
糸リフトを検討している方は、本記事を参考にして正しくダウンタイムを過ごし、理想の仕上がりを手に入れてください。
糸リフトとは
糸リフトは、加齢による肌のたるみを改善し、若々しい印象を取り戻すための美容施術です。
メスを使わずにリフトアップが可能で、ダウンタイムが短い点が特長です。
このため、忙しい生活を送る方にも選ばれやすい施術です。
施術のリスクや術後のケアを十分に理解することで、効果的な結果が得られるでしょう
糸リフトの種類と特徴
糸リフトには、溶ける糸と溶けない糸の2種類があります。
溶ける糸は時間とともに体内に吸収され、比較的リスクが少ないですが、効果の持続期間は数ヶ月から1年程度です。
一方、溶けない糸は効果が数年間持続することが期待できますが、問題が発生した場合の再施術が必要になることがあります。
糸リフトを受ける際は、使用する糸の種類やリフトアップ効果の持続期間を考慮して、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。
糸リフトの効果と持続期間
糸リフトは、施術直後からたるんだ肌が持ち上がり、フェイスラインがシャープになる効果が見られます。
効果の持続期間は糸の種類や個人の体質によりますが、溶ける糸の場合は数ヶ月から1年程度、溶けない糸は数年続くことが一般的です。
施術後のケアや生活習慣も、効果を長持ちさせるために重要です。
糸リフトのダウンタイム症状
糸リフトのダウンタイムは、大体1〜3日と他の美容医療と比較して短いのが特徴です。
ダウンタイムが軽いので、翌日からいつも通り仕事をする人も少なくありません。
ただし、ダウンタイムには個人差があるので、場合によっては1ヶ月ほどかかることもあります。
施術後2〜3日ほどは、仕事や予定などのスケジュールは入れずに空けておくと安心です。
糸リフトはダウンタイムが軽いといわれていますが、症状が全くないわけではありません。
ここからは、糸リフトのダウンタイムで現れる症状について紹介していきます。
痛み、腫れ・むくみ、内出血
施術中に痛みを感じることはほぼありませんが、施術後は軽い痛みを感じる可能性があります。
とくに痛みが現れやすいのは、口を大きく開いたときや傷跡に触れたときです。
ただし、深刻な痛みが出ることはほとんどありません。
もし痛みが気になる場合は、医師に痛み止めを処方してもらいましょう。
また、施術後3日間は、腫れやむくみがでやすいです。
麻酔の量が多いほど、腫れやむくみが出やすくなります。
とはいえ、腫れやむくみも一時的なものなので、ほとんどが数日で治まります。
長くても1週間ほどあれば、完全に消失するのが一般的です。
あまりに長く続くようであれば、必ず医師に相談しましょう。
そして、まれですが、糸を挿入した箇所に内出血が現れることがあります。
ただし、内出血といってもメイクで隠せる程度であることがほとんどです。
コンシーラーやマスクで隠せばほとんどわからないため、そこまで心配する必要はないでしょう。
引きつり感や違和感
糸リフトはたるんだ皮膚を引き上げる施術なので、皮膚に引きつりやつっぱりなどの違和感がでることがあります。
他にも、口が開きにくかったり頬骨が目立ったりすることも。
ただし、これらの症状は施術から1週間程度で糸が馴染み、落ち着く場合がほとんどです。
個人差もありますが、吸収性の糸を使用した場合は非吸収性の糸より馴染みが早いと言われています。
口の開けにくさ
糸リフト後、口を開けにくく感じることがあります。
これは糸が皮膚の内部に挿入されているためで、一時的なものです。
腫れや炎症が原因で、数日から1週間程度で改善する場合が多いですが、症状が続く場合は施術を行ったクリニックに相談しましょう。
施術後は無理に口を開けたり、表情を過度に変えたりしないことが推奨されます。
糸リフト後に気をつけるべきこと
糸リフトは痛みやむくみなどのダウンタイム症状は軽いものの、施術後は気をつけたいポイントがいくつかあります。
いくら糸リフトはダウンタイムが軽いとはいえ、誤った過ごし方をしてしまうと仕上がりにも影響がでてしまいます。
とくに、施術後すぐに予定を入れようとしている場合は、今から紹介する点について注意しましょう。
血行を促進する行動(激しい運動、飲酒、長風呂・サウナなど)を控える
運動や長風呂・サウナなど体温を上げるような行為は、施術後1週間ほどは控えるようにしましょう。
施術後に血行を促進させると、腫れや内出血などのダウンタイム症状が悪化する可能性があります。
洗顔やシャワーは問題ありませんが、入浴やサウナなど体温を上げるような行為は内出血を引き起こす原因になります。
ジムやサウナに行ったり長風呂をしたりする習慣がある人は、注意が必要です。
また、過度な飲酒はむくみや腫れなどのダウンタイム症状を悪化させます。
これは、アルコールは血行を促進させる働きがあるためです。
血行が促進されると、内出血を引き起こす可能性もあります。
内出血が現れてしまうとダウンタイムが長期化してしまうため、施術後しばらくの間は飲酒を控えるようにしましょう。
口を大きく開けない、硬い食べ物を避ける
施術後は口を大きく開けたり、動かしたりしないように気をつけましょう。
まだ糸が馴染まないうちに口を大きく動かすと、中で糸がよれたり外れたりする可能性があります。
また、施術後しばらくはつっぱるような違和感が出やすいです。
その中で口を無理やり動かすと、痛みの原因にもなります。
施術後しばらくは、大きなものや固いものを食べるのは控えると安心です。
患部を必要以上に触らない、マッサージや歯科治療を控える
施術後は患部を必要以上に触ったり、マッサージしたりして刺激を与えるのは控えましょう。
術後に患部を触ると、糸がずれて頬骨が目立ったり痛みや腫れが悪化してしまったりする可能性があります。
また、レーザー治療による熱も、糸が変形する可能性があるため注意が必要です。
糸が馴染むまで1ヶ月ほどかかるため、その間はできるだけ幹部に刺激を与えないように生活しましょう。
うつ伏せや横向きで寝ない、枕を高くして仰向けで寝る
糸リフト後は、できるだけうつ伏せで寝ないように気をつけましょう。
うつ伏せなどで患部を圧迫してしまうと、痛みが出る原因になります。
また、糸がひきったり外れたりする原因にもなるため、できるだけ仰向けで寝るのがおすすめです。
パーマやヘアカラーは傷口が塞がるまで避ける
糸リフト後のパーマやヘアカラーは、施術部位の傷口が完全に回復するまで避けるべきです。
糸リフトでは皮膚表面に小さな傷が生じることがあり、これらが塞がるまでは化学薬品が刺激を与え、感染症のリスクを高める可能性があります。
施術後1〜2週間を目安に、医師の指示に従って施術を行うことが安全です。
糸リフトの失敗事例と起こりうるリスク・デメリット
糸リフトは手軽な施術である一方、注意すべきリスクやデメリットも存在します。
事前にこれらを理解しておくことが安心して施術を受けるための鍵となります。
不自然な見た目、肌の凹凸、糸の浮き出し
糸リフトでは、糸の挿入が不適切だと肌に凹凸が生じたり、糸が浮き出ることがあります。
施術者の技術や個々の皮膚の状態が影響するため、経験豊富なクリニックを選ぶことが重要です。
効果の持続性が低い
糸リフトの効果は6ヶ月から1年程度持続するとされていますが、個人差があります。
持続期間を延ばすためには、施術後のケアやメンテナンス施術が推奨されます。
感染症のリスク
施術後のケアが不十分だと、感染症のリスクが高まります。
清潔な環境での施術と、術後の適切なケアが感染症予防のポイントです。
糸リフトの効果を長持ちさせるコツ
糸リフトの効果をできるだけ長く持続させるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておくことが大切です。
ここでは、糸リフトの効果を保つための具体的なコツを解説します。
定期的なメンテナンスを受ける
糸リフトは、時間の経過とともに効果が徐々に薄れていくことがあります。
そのため、定期的なメンテナンスが必要です。
施術後6ヶ月から1年の間に、クリニックを訪れ、効果が持続しているか確認することをおすすめします。
必要に応じて、追加の糸を挿入することで、リフトアップ効果を再度高めることができます。
メンテナンス時には、施術部位の状態を確認し、異常がないかチェックすることも重要です。
早期に対処することで、トラブルを未然に防ぎ、施術の効果を最大限に引き出すことができます。
糸の本数を増やす
糸リフトの効果をさらに高めたい場合、使用する糸の本数を増やす方法があります。
糸の本数が多いほど、リフトアップ効果が強化され、効果が長持ちする傾向にあります。
ただし、糸の本数を増やすことで、施術後の腫れや赤みが強くなる可能性もあるため、十分な相談と検討が必要です。
施術前にクリニックで、どの程度の本数が適切かを確認し、自分の希望や状況に合わせてプランを立てることが大切です。
また、施術後のケアやダウンタイムについても、事前にしっかりと理解しておくことが重要です。
施術後は顔を刺激しない
糸リフト施術後、顔に対する過度な刺激を避けることが効果を長持ちさせるためのポイントです。
施術直後は、糸がまだ安定しておらず、顔を強くこすることや、うつ伏せで寝ることは避けたほうが良いでしょう。
これにより、糸がずれたり、皮膚にダメージが生じる可能性が減ります。
施術後1週間程度は、洗顔時や化粧の際に顔を優しく扱うことが推奨されます。
また、激しい運動や過度な表情を避けることで、施術部位への負担を軽減し、効果を持続させることができます。
より強力なリフトアップを求める場合は切開リフトを検討
糸リフトでは十分な効果が得られない場合や、さらに強力なリフトアップを求める場合、切開リフトを検討することが有効です。
切開リフトは、糸リフトに比べて効果が確実で、持続期間も長く、中年以降の方に特に効果的とされています。
切開リフトは、耳の周りや髪の生え際などに小さな切開を入れ、皮膚を引き上げる手術です。
この方法では、余分な皮膚や脂肪を除去し、根本的にたるみを改善することが可能です。
ただし、手術が必要であるため、ダウンタイムが長くなることやリスクが高くなる可能性もあります。
より強力なリフトアップを求める場合には、専門の医師と十分に相談し、自分に最適な施術方法を選択することが重要です。
リスクと効果を天秤にかけた上で、慎重に決定することが望まれます。
効果が長持ちする糸リフトはアリエル美容クリニック郡山院にご相談ください
他の治療にも言えることですが、糸リフトの仕上がりや予後の良さには医師の腕も大きく関係します。
医師の技量によっては、糸が皮膚表面に浮いて見えたり、凹凸ができたり、ひきつりなどの違和感が残ったりする可能性も。
満足のいく仕上がりを目指すためにも、施術を受けるクリニック選びは重要なポイントです。
必ず、信頼できるクリニック・医師のもとで施術を受けるようにしましょう。
まとめ:糸リフト後の注意点を理解し、効果を最大限に引き出そう
糸リフトは他の美容医療に比べてダウンタイムが軽いため、手軽に受けやすいのが魅力です。
しかし、術後に症状がないわけではないため、血行を促進させない、患部を刺激しないなどの注意点を守らないと、悪化する可能性もあるため注意しましょう。
アリエル美容クリニックは、糸リフトに対し高い技術を持つ医師が在中しているため、術後の経過がいいのも特徴です。
また、丁寧なカウンセリングとアフターケアが充実しているので、万が一の際も安心できます。
ご相談は無料ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。