ビラビラ(小陰唇)が大きい・伸びるのはなぜ?原因と改善方法を解説
記事監修医師プロフィール
アリエル美容クリニック郡山院 院長
安齋誠基
- 岐阜大学医学部医学科 卒業
- 上都賀総合病院
- 大手美容クリニック 院長
デリケートゾーンのなかでも、女性が多く悩みを抱えているのが「小陰唇」です。ヒダのような形をしていることから「ビラビラ」とも呼ばれており、大きさや形など悩みはさまざまです。
本記事では、ビラビラが伸びる原因や改善方法について詳しく紹介します。デリケートゾーンに悩みを抱えている方はぜひ参考にしてください。
ビラビラ(小陰唇)とは
ビラビラ、正式には「小陰唇」とは、女性の外陰部にある小さなヒダ状の組織です。大陰唇の内側に位置し、膣や尿道を保護する役割を果たしています。小陰唇は人によって大きさや形が異なり、特に目立つ人や左右で差がある場合には、見た目や機能面での悩みを抱えることがあります。小陰唇のサイズや形に関しては、美容的な悩みだけでなく、衛生面や機能面でも重要視されています。
ビラビラの平均的な大きさ
小陰唇の大きさには個人差がありますが、通常、片側の長さは約2〜5cm程度が一般的とされています。ただし、これを超える大きさでも健康上の問題がない場合も多く、特に問題がなければ手術などの対応は不要です。重要なのは、個人の身体的特徴に対して過度に悩まないことです。小陰唇の大きさは個々の遺伝的要因や体質に左右されるため、一概に平均を気にする必要はありません。
ビラビラが大きい・伸びる原因
小陰唇が大きくなったり、伸びたりする原因には、さまざまな要因が関わっています。遺伝的な要素が大きい場合もありますが、ホルモンバランスの変化や外的な刺激も影響を与えることがあります。また、加齢や出産、思春期などのホルモン変動が小陰唇の変化を引き起こすことも少なくありません。これらの要因によって、小陰唇が大きくなり、日常生活での不快感を感じるケースがあります。
先天性要因・遺伝
小陰唇の大きさや形状は、遺伝的な要因が大きく影響します。家族内で同様の特徴を持つ人が多い場合、遺伝によるものと考えられます。特に、思春期や妊娠期においては、ホルモンバランスの変化が小陰唇に影響を与えることがあり、これによって成長や変形が生じる場合もあります。遺伝的な要因は避けられませんが、それによる機能障害がない限り、通常は医療的な介入は必要ありません。
ホルモンバランスの影響
妊娠や思春期、更年期などホルモンバランスが大きく変化することで、ビラビラが肥大化するケースがあります。また出産の際に、会陰切開の影響でビラビラの形が歪になるケースも考えられます。
ホルモンバランスの影響によって、ビラビラが肥大化したり、伸びたりするのを防ぐのは困難なことを理解しておきましょう。
思春期や妊娠出産などによるもの
思春期や妊娠、出産期には、女性ホルモンの分泌が活発になり、体の様々な部分に変化が現れます。小陰唇もこれに影響を受け、成長や変形が見られることがあります。特に妊娠期には血流が増加し、組織が一時的に膨張することがありますが、これらは通常、時間が経過すると元の状態に戻ります。しかし、一部のケースでは小陰唇が大きくなり続け、日常生活に影響を及ぼすこともあります。
加齢の影響
ビラビラは、皮膚であるため加齢に伴って皮膚の伸びは出てきます。その結果、ビラビラが大きくなってきたと感じる場合があります。
ほかにも大陰唇のふくらみが減ってしまい、ビラビラが目立ってしまい「伸びたのでは?」と感じる場合もあります。
外傷など後天的な疾患によるもの
ビラビラ(小陰唇)が大きくなったり伸びたりする原因には、外傷や後天的な疾患が影響する場合もあります。外傷によって小陰唇が引っ張られたり、裂傷ができることで皮膚が修復される過程で組織が伸びてしまうことがあります。また、性行為や出産などの物理的な刺激も、外傷の一因となることがあります。さらに、アトピー性皮膚炎や慢性的な炎症が生じる疾患も、皮膚を刺激し、ビラビラが大きくなる要因となることがあります。これらの症状は、見た目の問題だけでなく、痛みや不快感を伴うことが多いため、適切な治療が推奨されます。
性行為の回数とは無関係
ビラビラ(小陰唇)が大きくなる原因として、性行為の回数に関連するという誤解があります。しかし、これは根拠のない誤解です。小陰唇の大きさや形状は、主に遺伝やホルモンバランス、加齢、摩擦などの要因が関与しており、性行為の頻度や経験人数とは直接的な関係はありません。人それぞれの体質や遺伝的要因が大きく影響しており、小陰唇の大きさが気になる場合は、適切なケアや治療法を検討することが重要です。
ビラビラが大きいことで起こるトラブル
ビラビラ(小陰唇)が大きい場合、デリケートゾーンにさまざまなトラブルが発生することがあります。特に、衣類や下着との摩擦によって痛みや不快感が生じることが多く、日常生活に支障をきたすことがあります。また、衛生管理が難しくなるため、菌の繁殖や感染症のリスクが高まることもあります。さらに、見た目に対するコンプレックスが生じることで、精神的なストレスを感じる場合もあります。これらのトラブルを解消するためには、適切なケアや医療機関での治療がおすすめです。
デリケートゾーンの衛生が保ちづらい
ビラビラ(小陰唇)が大きいと、デリケートゾーンの衛生管理が難しくなります。特に、小陰唇が大きいと通気性が悪くなり、蒸れやすくなります。これにより、汗や分泌物が溜まりやすく、細菌の繁殖や感染症のリスクが増加します。さらに、洗浄が不十分だと炎症や黒ずみ、かゆみが発生する可能性も高まります。日常的に清潔を保つためには、デリケートゾーン専用のソープを使用したり、適切な洗浄方法を心がけることが重要です。必要に応じて、医師などに相談しましょう。
痛みや違和感、巻き込み
ビラビラ(小陰唇)が大きいと、下着や衣類との摩擦による痛みや違和感を感じることがあります。特に、タイトな服やストッキングを着用する際に小陰唇が引っ張られたり、挟まれたりすることで不快感が生じることがあります。また、運動中や自転車に乗る際に痛みを伴う場合もあります。さらに、性行為中にも痛みや違和感を感じることがあり、これが心理的なストレスの原因となることも少なくありません。こうした症状が頻繁に起こる場合は、医療機関での相談や治療が必要です。
排尿しにくい
ビラビラ(小陰唇)が大きいと、排尿時に尿が拡散したり、排尿しにくくなることがあります。これは、小陰唇が尿道口を覆ってしまい、尿の流れを妨げるために起こります。結果として、トイレでの時間が長くなるだけでなく、尿が残ってしまうことで不快感を感じる場合もあります。特に、排尿後に清潔を保つことが難しくなり、デリケートゾーンの衛生管理に問題が生じることが考えられます。このような問題が続く場合は、医療機関での治療やアドバイスを受けることが推奨されます。
小陰唇の黒ずみ
小陰唇が大きいと、摩擦や刺激により黒ずみが生じることがあります。デリケートゾーンの皮膚は非常に薄く繊細で、下着や衣類との摩擦、自己処理の影響などが、メラニンの生成を促進し、色素沈着を引き起こします。また、ホルモンバランスの変化や加齢も、黒ずみの原因となる場合があります。黒ずみは、見た目の問題やコンプレックスを感じる原因になることがありますが、専用のケア製品や美容治療によって改善を目指せます。
他人やパートナーの目が気になる
ビラビラ(小陰唇)の大きさや形状に関する悩みは、見た目へのコンプレックスに繋がりやすく、特に性行為時や温泉などで他人に見られることを不安に感じる人が多いです。パートナーの目が気になる場合も多く、これが原因で性的自信を失ったり、精神的なストレスを抱えたりすることがあります。こうした悩みを解消するためには、医療機関での相談が有効です。小陰唇縮小手術や黒ずみ治療によって、見た目の改善が期待でき、自己肯定感を高めることができます。
ビラビラの大きさを改善する方法
ビラビラ(小陰唇)の大きさを改善する方法には主に2つのアプローチがあります。1つはセルフケアで、もう1つは美容医療による手術です。セルフケアでは、日常の生活習慣を見直し、下着や衣類がデリケートゾーンに過度な摩擦をかけないよう注意することが重要です。適切な下着を選ぶことや保湿ケアも役立ちます。手術では、小陰唇縮小手術が最も一般的で、余分な皮膚を除去し、見た目と快適さの向上が目指せます。この手術は美容外科や婦人科で行われ、術後のケアもしっかり行うことで、長期的な効果が期待できます。
小陰唇縮小手術
小陰唇縮小手術は、ビラビラ(小陰唇)の大きさや形状を整えるための外科手術です。この手術は、美容的な理由や、痛みや不快感を軽減するために行われます。施術内容としては、余分な皮膚を切除し、自然な形状に整えることが一般的です。手術後は、多少の腫れや痛みが伴いますが、通常は数週間程度で回復します。メリットとして、見た目が改善されるだけでなく、日常生活における不快感も軽減されますが、術後のケアやリスクを十分に理解しておくことが重要です。
効果
小陰唇縮小手術とは、伸びてしまった余分な部分を切開し、縫合する手術です。サイズを小さくしたり、左右差を整えたりなど、理想の小陰唇を目指せます。
また余分な部分が除去されるため、黒ずみが目立たなくなるといったメリットもあります。そのため小陰唇の黒ずみに悩んでいる方にもおすすめです。
メリット・デメリット
ビラビラのサイズが小さくなることで、摩擦による痛みの軽減や蒸れの改善を期待できます。ほかにも性行為時に自信を持てるようになる方もいるようです。
小陰唇縮小手術は、メリットが多くほとんどデメリットはありませんが、強いてあげるなら術後数日間は座った時の違和感や痛みがある場合があります。痛みなどが無くなるまでは、安静にして過ごしましょう。
リスクや副作用
腫れのピークは手術当日〜3日後で1週間経過すると、痛みや腫れともに落ち着いてきます。もし痛みが生じる場合は、無理せず処方された痛み止めを服用してください。
小陰唇縮小手術後は、3日間ほどは出血がみられる場合も多いのでナプキンの使用をおすすめいたします。血流も豊富な部位ですので術後は多少の出血は問題ありません。ただし万が一大量の出血が続く場合には、早めにクリニックに相談しましょう。
気にしすぎない
ビラビラ(小陰唇)の大きさや形に対する悩みは、多くの場合、個人的なコンプレックスから生じるものです。しかし、実際には個々の身体には多様性があり、多くの人が特に気にする必要はないと言われています。特に小陰唇の大きさは、性行為の回数や体験に影響を受けることはなく、医学的に大きな問題ではありません。もし不快感がある場合でも、自己評価を高めるためには、まず医師に相談して心のケアを優先することが大切です。
小陰唇縮小手術の流れと費用
小陰唇縮小手術の流れは、まず医師とのカウンセリングから始まり、患者様の希望や悩みを詳しくヒアリングします。次に、手術の計画が立てられ、手術の日程が決定します。手術は局所麻酔で行われ、余分な皮膚を切除して縫合する方法が一般的です。術後は数週間程度のダウンタイムが必要ですが、通常は痛みが軽減し、仕上がりに満足するケースが多いです。費用はクリニックによって異なりますが、20万~40万円程度が一般的な相場です。
医師による無料カウンセリング
小陰唇縮小手術を考えている患者様は、まず医師による無料カウンセリングを受けましょう。このカウンセリングでは、患者様の悩みや期待する仕上がりについて詳しく話し合い、手術のリスクやメリットについて説明を受けることができます。また、施術後のダウンタイムや痛みについても事前に相談することができるため、不安を取り除くために欠かせません。
デザインして切り取る範囲を決定
カウンセリングが終わった後、医師とともに切り取る範囲やデザインを決定します。どの程度の皮膚を除去するのか、自然な形状にするためにどういった処置を施すのかが、この段階で具体的に決まります。患者様の希望を反映させつつ、最適な仕上がりを目指してデザインを決定します。
切開して皮膚を取り除く
手術当日、局所麻酔が施され、切開手術が始まります。医師は事前に決めたデザインに沿って、余分な皮膚を切除し、自然な形に整えます。この手術は1~2時間程度で終了することがほとんどですが、患者様の体質や状態によって手術時間は異なります。
傷を縫合
皮膚を切除した後は、縫合が行われます。美容医療では、見た目に配慮した縫合が行われるため、傷跡が目立ちにくくなる工夫がされています。縫合には通常吸収糸が使用され、抜糸の必要がないことが多いです。術後の経過次第で、追加のケアが必要な場合もあります。
術後の通院
手術後、1~2週間ほどで経過を確認するために通院が必要となります。腫れや痛みが引いたか、傷口が正常に治癒しているかを確認するための大切なステップです。クリニックによっては、通院時にアフターケアのアドバイスも行われることがあります。
料金について
小陰唇縮小手術の一般的な料金はクリニックによって異なりますが、20万~40万円程度です。手術の難易度やクリニックの設備、アフターケアの充実度によって価格が変動するため、事前にしっかりと確認することが大切です。保険適用外となるため、クリニック選びも重要です。
アリエル美容クリニック郡山院では「美しい仕上がり」にこだわっています
福島で小陰唇縮小手術を検討している方は、アリエル美容クリニック郡山院がおすすめです。
当院には、大手美容外科で多くの経験を積んだ女性医師が在籍しています。婦人科形成の執刀経験も多く持っており、悩みを改善するだけでなく、綺麗な小陰唇になるよう細部までこだわりを持って施術を行っています。
「切開手術は怖い」といったイメージを持っている方も多いですが、痛みや不安などを和らげられるよう声かけなどにも十分に配慮しているため、安心してご来院ください。
また院内は、完全個室を完備しており、プライバシーに配慮されています。気になる方は、ぜひカウンセリングへお越しください。
まとめ
ビラビラ(小陰唇)が大きい・伸びる問題は、先天的な要因や加齢、摩擦によるものが主な原因です。根本的な改善を望む場合は、小陰唇縮小手術が適しています。手術の流れとしては、医師とのカウンセリングから始まり、デザインの決定、手術、縫合、術後の通院と進んでいきます。手術費用は20万~40万円程度が一般的です。適切なケアを行い、快適な生活を手に入れましょう。
ビラビラが伸びていることに悩みを抱えている方は「小陰唇縮小手術」がおすすめです。
当院では、婦人科形成を得意としている女性医師が手術を行います。気になる方は、ぜひ一度当院のカウンセリングにお越しください。