クマ取りの後遺症とは?後遺症のリスクを下げるためにはクリニック選びが大切
「クマ取りで目に後遺症が残ることってあるの?」
「クマ取りの後遺症が怖い…」
目のクマやたるみを取り除くことのできるクマ取り(下眼瞼脱脂)。
下眼瞼脱脂では、下まぶたの裏側もしくは下まぶたの皮膚を切開することで、クマやたるみの原因となっている脂肪を取り除いていきます。
そんなクマ取りの後遺症について不安に思われている方もいるのではないでしょうか。
クマ取りで起こりうる後遺症は以下の5つです。
- 結膜浮腫
- 下眼瞼外反症
- 視神経症
- 角膜びらん
- 涙小管損傷
- 眼窩内炎症性腫瘤
この記事では、これらクマ取りで起こりうる可能性のある後遺症について詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
クマ取りとは
クマ取りとは一般的に下眼瞼脱脂のことで、下まぶたの裏側もしくは下まぶたの皮膚を切開することで、クマやたるみの原因となっている脂肪を取り除いていきます。
目の下のクマは、見た目年齢に大きく影響します。
クマ取りをおこなうことで、見た目の印象を若々しく明るくすることが可能です。
切開して脂肪を取り除くため、ダウンタイム中に腫れや内出血が生じます。
ダウンタイムの期間はおよそ1〜2週間です。
クマ取りにおける後遺症
クマ取り(下眼瞼脱脂)では、結膜の裏側を切開するため、目に関する後遺症が残ることもあります。
クマ取りで生じる可能性のある後遺症は以下の5つです。
- 結膜浮腫
- 下眼瞼外反症
- 視神経症
- 角膜びらん
- 涙小管損傷
- 眼窩内炎症性腫瘤
それぞれ詳しくみていきましょう。
結膜浮腫
結膜浮腫とは、結膜(白目の部分)に水分が溜まり浮腫んでいる状態のことを指します。
結膜とは眼球からまぶたにかけて覆われている薄い膜のことです。
異物や細菌が目の内部に入るのを防いだり、涙の層を安定させたりといった役割を担っています。
クマ取りの施術では、切開の際に切れた結果を高周波などで止血します。
そのため、施術後一時的に血流が悪くなるのです。
まぶたの血管は結膜ともつながっているため、結果結膜浮腫が生じやすくなります。
結膜浮腫は発生頻度が高い後遺症ですが、多くの場合時間の経過とともに改善していくため心配の必要はありません。
クリニックによっては結膜浮腫の改善促進のために、炎症止めの点眼薬が処方されることもあります。
下眼瞼外反症
下眼瞼外反症とは、まぶたが外側にめくれ結膜が露出している状態を指します。
目を閉じにくくなるため、眼球が乾燥しやすく、角膜が傷つく原因となるのです。
また、結膜が露出してみえることで、見た目上でも問題が生じてきます。
経結膜脱脂法や脂肪注入・裏ハムラ法ではまず起こりえませんが、クマ取りの施術の中でも皮膚切開を伴う、ハムラ法では下眼瞼外反症が生じる可能性があります。
万が一、クマ取りの施術後に下眼瞼外反症になってしまった場合、手術が必要になります。
視神経症
視神経症とは、眼球で集められたものの形や光の情報を脳に伝える働きを持っている視神経が炎症を起こすことを指します。
具体的な症状は以下の通りです。
- 突然目が見えにくくなる
- 視野の中心に暗くて見えにくい部分ができる
- 目が痛む
- 頭痛
- 目の圧迫感
クマ取りの手術をした際に、目の中で血が溜まり血腫が生じる可能性があります。
この血腫が視神経を圧迫することで視神経症を発症することがあるのです。
血腫による視神経症を発症した場合、血腫を取り除くための手術が必要になります。
角膜びらん
角膜びらんとは、角膜がただれているまたは欠損している状態のことを指します。
角膜とは黒目に当たる部分で、厚さ5㎜ほどの透明な組織です。
表面から上皮、実質、内皮の三層に分けられ、角膜びらんでは「実質」が表面に現れてしまっている状態になります。
代表的な症状は以下の通りです。
- 目の痛み
- 充血
- ゴロゴロとした違和感
クマ取りの施術で、使用した糸などによって角膜が傷つけられることで、この角膜びらんが生じることがあります。
角膜びらんになった場合、原因となっている糸を取り除く必要がありますが、殆どの場合、時間とともに改善します。
涙小管損傷
涙小管損傷とは、涙道の中に存在する涙小管が損傷した状態のことを指します。
涙小管損傷になると、たまった涙を鼻腔に排出することができなくなってしまいます。
行き場のなくなった涙は目から頬へと流れるようになるのです。
症状が重篤な場合、常に涙を流した状態で日常生活を送らなければならないようになります。
涙小管損傷は明らかに手術の失敗です。
涙小管損傷を起こしてしまった場合、損傷した部位をつなぎ合わせる手術が必要となります。
涙小管損傷は時間の経過とともに手術で治すことすら難しくなるため、早急な対応が必要となります。
眼窩内炎症性腫瘤
眼窩内炎症性腫瘤とは、まぶたの中にしこりができることを指します。
クマ取りの施術後に、傷を治す力が過剰に働くことでしこりが発生するとされているのです。
眼窩内炎症性腫瘤を発症した場合は、基本的に経過観察で様子を見ますが、しこりが長期間できる場合には、手術で除去することもあります。
クマ取りの後遺症を減らすためには
クマ取りでの後遺症を減らすためには以下の2つに注意していく必要があります。
- 経験・知識の豊富な医師のもとで施術を受ける
- 切らないクマ取りを選択する
それぞれ詳しくみていきましょう。
経験・知識の豊富な医師のもとで施術を受ける
クマ取り(下眼瞼脱脂)は、ただ単に下まぶたの脂肪を取り除けばいいわけではありません。
取り除く脂肪を的確に判断し、取り除いていく必要があるのです。
特に目には大切な組織がたくさん集まっているため、少しでも施術部位がずれると後遺症が残ってしまう可能性があります。
医師の技量の差も後遺症のリスクを高めてしまう原因の1つです。
クマ取りの知識・経験の豊富な医師のもとで施術を受けることは、後遺症のリスクを回避するためには重要なポイントです。
切らないクマ取りを選択する
どうしてもクマ取り(下眼瞼脱脂)の後遺症に不安があるという方は、切らないクマ取りを選択することも1つの方法です。
切らずにクマを改善させる美容医療には、ヒアルロン酸注射やボトックス注射があります。
これらは、薬液をクマの部分に注射で注入するだけなので気軽に受けることができるでしょう。
ダウンタイムも軽い傾向にありますが、従来のクマ取り(下眼瞼脱脂)と比較して効果に乏しい場合もあるため注意が必要です。
クマ取りをお考えならアリエル美容クリニック郡山院にお任せください
この記事では、クマ取り(下眼瞼脱脂)の後遺症について詳しく紹介してきました。
クマ取りでの後遺症を回避するためには、クマ取りに関する知識と経験の豊富な医師のもとで施術を受けることが大切です。
それでもリスクが心配な場合には、切らないクマ取りを選択するのも一つの方法です。
アリエル美容クリニック郡山院では、クマ取りに対する知識・経験の豊富な医師が皆様の施術をおこなっております。
相談だけでも承っておりますので、気軽にお問い合わせください。