ダーマペンはやめた方がいい?デメリットと失敗しないための対策
記事監修医師プロフィール
アリエル美容クリニック郡山院 院長
安齋誠基
- 岐阜大学医学部医学科 卒業
- 上都賀総合病院
- 大手美容クリニック 院長
ダーマペンは、ニキビ跡や毛穴の改善を目指せる美容施術ですが、一部の人にとってはデメリットや後悔につながる場合もあります。「ダーマペンはやめた方がいいのか?」と悩んでいる人も少なくありません。本記事では、ダーマペンのリスクやデメリットを詳しく解説し、施術を受ける際の注意点や失敗しないための対策をご紹介します。
ダーマペンとは
ダーマペンは、微細な針を用いて肌に小さな傷をつけ、コラーゲンの生成を促進する美容施術です。ニキビ跡や毛穴の開き、シワの改善が期待でき、肌のターンオーバーを促進することで、若々しい肌を目指せます。しかし、施術には痛みやダウンタイムが伴うため、注意が必要です。
ダーマペンの仕組みと効果
ダーマペンは、肌の表面に微細な傷をつけることで、肌が自然治癒力を発揮し、コラーゲンやエラスチンの生成を促します。これにより、ニキビ跡やシワ、くすみなどの改善や、肌の弾力やツヤが向上が期待できます。また、ダーマペンは毛穴の引き締め効果もあり、肌のキメが整います。施術後、肌は数週間から数ヶ月かけて再生し、継続的な施術によってさらなる効果が期待できます。
ダーマペンの種類と特徴
ダーマペンにはいくつかの種類があり、それぞれ異なる効果と特徴を持ちます。たとえば、ダーマペン4は従来のものよりも少ない痛みで施術を受けられます。また、「ヴェルベットスキン」は、ダーマペンとコラーゲンピールを組み合わせた施術で、より美肌効果が期待できます。施術の目的に応じて、どのダーマペンが最適かを選ぶことが重要です。
ダーマペンのデメリットと後悔する理由
ダーマペンにはメリットが多い一方で、デメリットも無視できません。痛みやダウンタイム、通院の必要性など、施術を受けたあとに後悔することもあります。ここでは、ダーマペンの主なデメリットと、その理由について詳しく解説します。
施術中の痛みと出血
ダーマペン施術中には、針を使用するため痛みを感じることがあり、出血を伴うこともあります。痛みを軽減するために麻酔クリームを使用しますが、完全に痛みがなくなるわけではありません。特に敏感肌の人や施術部位によっては、強い痛みを感じることがあります。また、施術後には軽度の出血が見られる場合があり、これは肌の回復過程で自然に治まりますが、不安に感じる人もいるかもしれません。
ダウンタイムの存在
ダーマペン施術後には必ずダウンタイムが生じます。施術後すぐに肌が赤くなり、腫れや内出血が起こることが一般的です。ダウンタイムは平均して1週間程度続くことが多く、その間、メイクや外出が制限されることがあります。
赤み・腫れ・内出血など
施術直後は肌に赤みや腫れが生じ、特に敏感な部位では内出血が見られることがあります。これらの症状は通常数日から1週間程度で軽減しますが、施術を受けた直後は目立つため、外出や人前に出ることを避ける必要があるかもしれません。また、症状が長引く場合は、医師の指導を仰ぐことが重要です。
ダウンタイム中の日常生活への影響
ダウンタイム中は、外出やメイク、入浴などの日常生活に制限がかかります。肌がデリケートな状態であるため、強い刺激を避ける必要があり、スキンケアやメイクは特別な注意が必要です。また、赤みや腫れが引くまでの期間は、人前に出ることに不安を感じる人も多いです。
複数回の通院が必要
ダーマペンは、1回の施術では十分な効果が得られないことが多く、数回にわたる施術が推奨されています。一般的に、肌の改善を実感するには3〜6回の施術が推奨されており、ニキビ跡やシワの改善を目指す場合は、さらに多くの回数が必要となることもあります。これにより、費用や通院の手間が増えるため、時間と費用の準備が必要です。
1回だけでは満足な効果が得られない可能性
ダーマペンは即効性がある施術ではありません。1回の施術で劇的な変化を期待することは難しく、継続的に施術を受けることが必要です。特に、ニキビ跡やシワの改善など、深い肌トラブルに対しては数回の施術が求められるため、長期間にわたる通院が必要となります。このため、短期間で結果を求める人にとっては、ダーマペンは不向きな施術かもしれません。
肌トラブルが悪化するリスク
ダーマペンは、肌に直接的な刺激を与える施術のため、肌トラブルが悪化するリスクがあります。特に、炎症がひどいニキビや色素沈着、ヘルペス、いぼ、酒さ、肝斑、アトピー性皮膚炎などの症状が既にある人は、注意が必要です。肌の状態によっては、逆効果になることもありますので、事前にしっかりとしたカウンセリングを受けることが重要です。
ニキビの悪化
ダーマペンはニキビ跡の改善が期待できる美容医療ですが、施術後に一時的にニキビが悪化することがあります。これは、肌のターンオーバーが活性化する過程で起こる現象であり、施術後数日間は新しいニキビができる可能性があります。適切なアフターケアを行うことで、これらの症状は改善されることが一般的です。
色素沈着や傷跡の発生
ダーマペン施術後、色素沈着や傷跡が残るリスクがあります。特に、紫外線を浴びることによって色素沈着が悪化する可能性があるため、施術後のUV対策は必須です。また、施術後に肌を強くこすったり、過剰に触れたりすると傷跡が残ることもあります。適切なケアを行い、肌を保護することが大切です。
ダーマペンに向かない人・やめたほうがいい人
ダーマペンはすべての人に適しているわけではありません。ダウンタイムが取れない人、妊娠中・授乳中の人、重度の金属アレルギーや麻酔アレルギーがある人、炎症性のニキビやヘルペスなどの肌トラブルのある人など特定の条件下では、ダーマペンの施術を避けた方が良い場合もあります。ここではダーマペン施術を控えた方が良い人をご紹介いたします。
ダウンタイムが取れない人
ダーマペン施術後には、赤みや腫れなどのダウンタイムが数日から1週間程度続きます。この期間中は、メイクや外出が制限されるため、仕事やプライベートで予定が多い人には不向きです。特に、スケジュールが忙しく、ダウンタイムを取る余裕がない人は、ダーマペンを受けるタイミングを慎重に検討する必要があります。短期間で結果を求めたい人や、すぐに人前に出る予定がある人には向いていません。
1回の施術で大きな変化を求める人
ダーマペンは、1回の施術で劇的な変化を期待することが難しい美容施術です。ニキビ跡やシワ、毛穴の改善を目指す場合、複数回にわたる施術が必要になることが一般的です。すぐに効果を実感したい人や、短期間で大きな変化を求める人には不向きです。特に、肌の深いトラブルに対しては、根気よく継続して施術を受けることが必要です。
妊娠中・授乳中の人
妊娠中や授乳中の人は、ダーマペン施術を避けた方が良いとされています。妊娠中や授乳中はホルモンバランスが変化し、通常時よりも肌が敏感になっているため、肌状態が悪化する可能性があります。また、施術時に使用する薬剤や、肌への刺激が母体や赤ちゃんに影響を与える可能性があるため、安全性を優先するためにも、妊娠中や授乳中の時期は美容施術を避けた方が良いでしょう。
重度の金属アレルギーや麻酔アレルギーがある人
ダーマペンの針は金属でできているため、重度の金属アレルギーを持っている人には不向きです。また、施術時に使用される麻酔クリームに対してアレルギーがある人も、施術が難しい場合があります。アレルギー反応により肌に深刻なトラブルが起こる可能性があるため、事前にアレルギーの有無を確認し、医師に相談することが重要です。適切な対応が取られない場合、アレルギー反応が悪化するリスクがあります。
ニキビや肌荒れがひどい人
ニキビや肌荒れがひどい状態でダーマペンを受けると、肌トラブルがさらに悪化する可能性があります。ダーマペンは、肌に刺激を与える施術であるため、炎症が強い状態の肌には負担が大きすぎる場合があります。特に、活発なニキビがある場合、施術が逆効果になることがあるため、まずは肌の状態を落ち着かせてから施術を受けることが推奨されます。事前に医師の診断を受け、施術のタイミングを見極めることが大切です。
ダーマペンを安心して受けるためのポイント
ダーマペンを受ける際には、肌の状態に適した施術を選び、アフターケアを徹底することが重要です。ここでは、施術を安心して受けるためのポイントと、失敗しないための対策を詳しく解説します。
自分の肌状態に合った施術か見極める
ダーマペンは、肌の状態によって効果が大きく異なります。施術を受ける前に、自分の肌がどのような状態なのかを正確に把握し、その状態に合った施術を受けることが大切です。例えば、ニキビ跡や毛穴の改善を目指す人にはダーマペンが効果的ですが、炎症の強いニキビや敏感肌の人には適さない場合があります。クリニックでのカウンセリングを通じて、最適な施術方法を選択しましょう。
施術後のアフターケアを徹底する
ダーマペン施術後のアフターケアが非常に重要です。施術後の肌はデリケートな状態にあるため、適切なケアを行わないと、トラブルが発生する可能性があります。保湿や刺激の回避、日焼け対策をしっかりと行い、肌を守りましょう。
保湿と刺激の回避
施術後の肌は乾燥しやすく、刺激に敏感な状態になっています。そのため、保湿をしっかりと行い、肌を守ることが大切です。アルコールや香料が含まれていない、低刺激のスキンケア製品を使用しましょう。また、強くこすったり、顔を触りすぎることは避けてください。
日焼け対策の徹底
施術後の肌は非常にデリケートで、紫外線の影響を受けやすくなっています。外出時には必ず日焼け止めを使用し、帽子や日傘などで紫外線を遮る対策を行いましょう。紫外線を避けることで、色素沈着のリスクを減らすことができます。
ダウンタイムを考慮してスケジュールを調整する
ダーマペン施術後には、数日から1週間のダウンタイムが必要です。仕事やプライベートの予定に支障が出ないように、施術のタイミングを調整することが重要です。特に、重要なイベントや仕事の予定が控えている場合、ダウンタイムの期間を考慮して施術を受けることが必要です。施術後の肌の状態を理解し、予定に合わせた施術スケジュールを組みましょう。
信頼できる医療機関・クリニックを選ぶ
ダーマペン施術を安心して受けるためには、信頼できるクリニックを選ぶことが重要です。クリニックの実績や施術者の経験、使用する機器の品質に注目し、適切な施術を受けることが大切です。
豊富な症例数と専門知識を持つ医師の在籍
ダーマペン施術を受ける際、経験豊富な医師が在籍するクリニックを選ぶことが重要です。症例数が多く、さまざまな肌トラブルに対応してきた医師は、個々の肌の状態に応じた最適な治療を提供できます。また、豊富な知識と技術を持った医師が担当することで、リスクを最小限に抑え、安心して施術を受けることができます。
最新のダーマペン機器の使用
最新のダーマペン機器を使用しているクリニックを選ぶことも、大切なポイントです。特に「ダーマペン4」などの機器は、より精度の高い施術が可能で、痛みの軽減が期待できます。クリニックの設備や使用している機器について確認し、最新技術を取り入れているかどうかを判断基準にするのも良い方法です。
丁寧なカウンセリングと的確なアドバイス
施術前のカウンセリングが丁寧であるかも、クリニック選びの重要なポイントです。信頼できるクリニックでは、事前に肌の状態をしっかりと診断し、患者様の悩みや希望に寄り添った治療方針を提案してくれます。また、施術後のアフターケアについても詳しいアドバイスを受けられるため、安心して施術に臨むことができます。
セルフダーマペンの危険性と回避方法
最近、セルフダーマペンが話題になっていますが、医療機関での施術と比較すると多くのリスクがあります。ここでは、セルフダーマペンの危険性と、そのリスクを避けるためのポイントについて解説します。
肌トラブル悪化の可能性
セルフダーマペンは、自分で施術を行うため、肌トラブルを悪化させる可能性があります。正しい知識や技術を持たずに行うと、肌を過度に刺激してしまい、ニキビや炎症が悪化する危険性があります。特に、針の深さや施術回数を誤ると、肌に深刻なダメージを与えることになりかねません。また、衛生管理が不十分だと感染症のリスクも高まります。セルフでの施術は避け、信頼できるクリニックで施術を受けることを強く推奨します。
効果の限界と施術リスクの高さ
セルフダーマペンでは、医療機関で使用されるような高性能な機器を使用できないため、効果に限界があります。医療機関での施術は、経験豊富な医師が患者様の肌状態に合わせて施術を行うため、リスクを低減することができます。一方、セルフダーマペンでは適切な針の深さや施術時間が判断できないことが多く、逆に肌にダメージを与えるリスクが高まります。自己流で行うことによるトラブルを避けるためにも、専門のクリニックでの施術を選びましょう。
ダーマペンの症例写真
ダーマペン施術の効果を確認するために、ビフォーアフターの症例写真を参考にすることが効果的です。ここでは、代表的な症例写真を3点掲載し、施術後の改善効果を具体的に示します。肌質改善やニキビ跡の改善など、実際にどのような変化が期待できるのかを確認しましょう。
ダーマペンに関するよくある質問
ダーマペンについてよく寄せられる質問とその回答を紹介します。施術前の疑問や不安を解消するため、ダーマペンに関する基本的な情報を詳しく解説します。
Q. ダーマペンの痛みはどの程度?
ダーマペン施術中には、軽度から中程度の痛みを感じることがあります。特に、針の深さや肌の状態によって痛みの度合いは異なります。クリニックでは、施術前に麻酔クリームを使用することで痛みを軽減することが一般的です。施術中に痛みが強い場合は、医師に相談し、針の深さを調整してもらうことも可能です。また、最新のダーマペン機器を使用することで、痛みを最小限に抑えることができます。
Q. ダウンタイム中の仕事への影響は?
ダウンタイム中は、赤みや腫れが出ることがあるため、メイクができない期間が数日続くことがあります。特に、接客業や人と接する機会が多い人は、仕事への影響を考慮して施術を受ける時期を選ぶ必要があります。また、リモートワークなどの柔軟な働き方を利用できる場合、ダウンタイム中の予定を調整しやすくなります。事前にダウンタイムの長さを確認し、仕事のスケジュールに合わせて施術を受けましょう。
Q. ダーマペンで肌荒れやニキビが悪化する原因は?
ダーマペン施術後、まれに肌荒れや白ニキビが発生することがあります。これは、正常な反応で、ダーマペンの施術はターンオーバーを促進するため、一時的にターンオーバーが乱れ、これがニキビの原因となることがあります。このように一時的に不調になり、ニキビができるのはダーマペンの効果がでているという証拠でもあり、「好転反応」とも呼ばれます。それ以外で肌が炎症してしまう理由として、施術後のアフターケアが不十分な場合や、施術後に強い刺激を与えてしまった場合があります。施術後は、肌に強い刺激を与えず、優しいスキンケアを徹底し、必要に応じて医師に相談しましょう。
Q. ダーマペンを受けるのに最適な年齢は?
ダーマペンは年齢問わず、どの年代でも効果が期待できる施術で、若いうちのニキビやニキビ跡、毛穴の悩みだけでなく加齢による肌の衰え、小じわなどの症状の改善が目指せます。
10代はホルモンバランスが安定しづらく、ニキビなどの肌トラブルに悩む時期です。このため、ダーマペン治療を行ってもホルモンバランスの乱れ自体は改善されないため、ホルモンが落ち着き、皮脂の分泌が安定してから肌ケアを始めるのも一つの手です。
20代で10代の頃にできたニキビ跡やクレーターが気になる場合、加齢による乾燥や毛穴の広がりを防ぎながら美肌を保つために、早めにダーマペン施術を受けるのもおすすめです。
30代はダーマペンで肌の自己修復力を高め、コラーゲンやエラスチンの生成を促しておくと、若々しい肌を保ちながら年齢を重ねられるでしょう。
年齢や改善したい症状によって施術目的や回復期間が異なるため、医師と相談しながら最適な施術を受けることが大切です。
安心・安全なダーマペンならアリエル美容クリニック郡山院へ
ダーマペン施術を考えている人は、信頼できる医療機関での施術を選びましょう。アリエル美容クリニック郡山院では、経験豊富な医師による施術が受けられます。患者様一人ひとりの肌状態に合わせた最適な治療法を提案し、丁寧なアフターケアも提供しています。理想の肌を目指したい人は、ぜひ一度当クリニックにご相談ください。
まとめ
ダーマペンは、肌悩み改善が期待できる美容施術ですが、痛みやダウンタイムなどのデメリットも考慮する必要があります。施術を受ける際には、信頼できるクリニックで、適切なアフターケアを徹底しましょう。また、自分の肌に合った施術かどうかを事前に見極めることが大切です。ダーマペン施術を通じて、理想の美肌を目指しましょう。